この記事の要約
- SNSでのネガティブな投稿が増えている現状について、「なぜネガティブな投稿がされるのか」「ネガティブな投稿で人は救われるのか」という観点から解説しています。
- ネガティブな投稿がされる理由として、アテンション・エコノミーや依存症と同様のメカニズムを挙げています。
- しかし、ネガティブな投稿は根本的な解決にはならず、負の連鎖に陥ってしまうと述べています。
- そこで、ネガティブな気持ちが生じた際にSNSに投稿したくなった場合の対処法として、投稿の必要性を冷静に考えること、呼吸や身体の反応に意識を向けることを提案しています。
- これは、マインドフルネスの考え方に基づいた対処法と言えます。
- そして、負の連鎖を断ち切り、負の遺産を受け入れ、良いものを取り入れていくことが重要であると強調しています。
- これは簡単なことではないかもしれませんが、誰でも必ずできるものです。
- また、信頼できる仲間や心の専門家に頼ることも有効な手段として紹介しています。
- 筆者は、ネガティブな投稿ではなく、笑顔になれるものや前向きな言葉でタイムラインを満たしたいという思いを表明しています。
なぜネガティブなポストが投稿されるのか
X(Twitter)のおすすめを見ると、驚くほどにネガティブな発言が注目を集めていることに気が付く。
アテンション・エコノミーとも言われる現象であるが、こうしたネガティブなポストはたしかに人々の目を一瞬は引くことができる。そして、それは表示回数やいいね数に反映されていく。
そうしたフィードバックがあるから、なかなかやめられない。
そこから快感を得ているからだ。
依存症と同じメカニズムと言えるだろう。
依存症の背景にはその人の傷つきや満たされなさがあることがほとんどだ。
ネガティブなポストを繰り返す人も、やはりどこかで辛い気持ちをどうすることもできずに、Xをはけ口にしているのだろう。
ネガティブポストで人は救われるのか
では、こうしたネガティブなポストを繰り返す人は救われているのだろうか。
答えはほとんどの場合NOだろう。
ネガティブなポストは一瞬は不快な感情の発散に役立ったり、周囲の反応があるため高揚感を味わえたりするものの、その根底にある傷つきは残り続け再びつらい気持ちに襲われてしまう。
そして、「あの時の快感や高揚感を味わいたい」と思うために、再びネガティブなポストを繰り返してしまう。
ネガティブなポストはこうした負の連鎖を繰り返すだけではない。
自身のポストを振り返った時、そこに残るものはネガティブなものばかりだ。
こうした状態では、その人が自尊感情を保てなくなるのも無理はない。
自らが負の連鎖に陥り、そして負の遺産まで残してしまう。
ネガティブなポストでは救われないということなのだ。
ネガティブなことを投稿したくなった時の対処法
ネガティブな気持ちが生じ、それをSNSで投稿したくなったらどうすればいいのか。
まずは、それを投稿する必要があるのだろうかと、冷静に立ち止まって考えてみてはどうだろうか。
そして、その不快な気持ちをいったん脇に置いておき、その時の呼吸や身体がどのような反応をしているか、感じてみることをお勧めしたい。
浮かんでくる思考はそのまま流れるがままに任せてみる。
その瞬間にある、呼吸や身体の感覚に意識を向け続けると、思考が浮かんでは消えていくということが分かる瞬間がある。
やがて自分が本当に安心できるものに巡り合うことができる。
まとめ
負の連鎖にある人はそれを断ち切ればいい。
負の遺産がある人はそれを受け入れ、良いものを取り入れていけばいい。
これは言葉でいうだけなら簡単で実際は難しいこともあるかもしれない。だが、誰でも必ずできる。
一人で行うのが難しければ、信頼できる仲間や私たちのような心の専門家を頼ってほしい。
タイムラインにはネガティブなポストだけでなく、笑顔になれるものや前向きな言葉が記されているものもある。
私もそういう良い言葉を積み重ねていきたい。
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