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ありのままの自分を愛せばいい|等身大の自分に気づくために

マインドフルネス

あなたはありのままの自分を愛せているでしょうか?
生きていると、嫌なことや、うまくいかないこと、自分の力不足を感じることもあるでしょう。
その時に、あなたは自分自身を受けいれることができているでしょうか。
人は時として心理的な防衛が強まったり、自己批判を繰り返すことで、苦しみを増幅させてしまうことがあります。
そうした人間の持つ自然な心の反応が、自分を苦しめているときに役立つ考え方をご紹介していきます。

なぜありのままの自分を愛せないのか

ありのままの自分を見つめることは時にとてもつらいものになります。
自分でも見たくないような自分の一面、思い返すのも嫌なものを私たちは自然と意識することなく生きていることがあるかもしれません。
「防衛」と呼ばれる心の機能は、そうした不快な自己から目を背けるために、様々な形となって私たちの言動に表出されていきます。

防衛に気づく

防衛は様々な形をとります。
それは生きていく中で自然に生じる心理的な現象です。
防衛をすることで、私たちの心は破綻せずに存在することができています。
しかし、時に防衛している心は自分や周囲の人にとって不利益をもたらすことがあります。
また、防衛の多様さは心が落ち込むといったものだけではありません。
表面上は明るく元気にふるまっているということも時にはあります。これを「躁的防衛」と呼びます。
この状態も決してそれ自体が悪いことではありません。しかし、それが自分や周囲に悪い影響を及ぼすようになってくると問題となるでしょう。
まずはその問題が生じている状況に気づく。それが必要です。
ですが、それはとても難しいことかもしれません。

自分を受けいれるために必要な場と優しさ

自分を受けいれるためには安全安心な場所と自分への思いやりが求められます。

自分を受けいれるための場|安全で安心できる場所

ありのままの自分を受けいれるためには、安全で安心できる環境を整えることが必要になります。
時として、ありのままの自分を見つめることには痛みが伴います。
安全、安心な環境が整わない限り、自分を見つめることに伴う痛みに恐れ、そこから目を背けるという連鎖は止まることはありません。
その物理的にも精神的にも穏やかに過ごせる場所場所は、どのようにして作ることができるのでしょうか。
それを心の中に作る方法として、マインドフルネスやセルフ・コンパッションの実践が有効です。
これらの実践は心の健康を向上させるための重要な手段となります。
それは究極的には自分の心の中に作ることができます。
どんなときにも戻ってこられる安全で安心できる場所は自分の中に存在するのです。
マインドフルネスやセルフ・コンパッションは当HPでも記事を書いていますので、詳しくはそちらをご覧ください。

自分への思いやり

ありのままの自分を受けいれられない背景には、「なんで自分はダメなんだ」という批判的な思考があることが多いです。
まずは、そうした自分を責めている思考に気づき、自分に対して思いやりを持つことが大切になります。
それでは、自分に思いやりを向けるコツにはどのようなものがあるでしょうか。
自分に思いやりを向ける実践を行うセルフ・コンパッションでは、「自分への優しさ」「共通の人間性」「マインドフルネス」の3つの中核的な考え方があります。

自分への優しさ: 自分が失敗したり苦しい状況にあるとき、自分を責めるのではなく、自分に優しい言葉をかけます。例えば、物事がうまくいかなかったときに「私は頑張ったけれど、今回はうまくいかなかった」と認めます。自分の親しい友人が困っているときに、どのように声をかけるかということをイメージすると理解がしやすいかもしれません。

共通の人間性: 自分だけが苦しんでいるわけではないということへの理解です。「他の人も同じような経験をしている」と考えることで孤独感が和らぎます。苦しみを抱えていない人間はいないという気づきを持つ視点です。

マインドフルネス: 自分の感情や状況をありのまま受け入れる姿勢です。ネガティブな感情や思考を価値判断をせずに客観的にとらえ、それらをただ「あるもの」として観察します。今この瞬間に生じている現象にのみ注意を向けることで、過去や未来へのとらわれから解放されます。

この3つの要素は、自分への思いやりを育み、ありのままの自分を愛する土台として機能します。

気づきを向けるには

安全安心な場で自分への思いやりを向けることは、ありのままの自分を受けいれるために必要な環境となります。
環境が整ったら具体的に、自分に気づきを向けていくプロセスが始まります。
そこでは、「どのような状況で自分にどのような思考が生じたか」、「どのような行動を取ったか」を観察していきます。そして、それがどのような結果を引き起こしたかを分析します。

例えば、誰かに言われた言葉が、自分が認識している弱みをえぐるようなものであったとき、時には自分を責めたり、相手を責めたり、環境を責めたりしていることに気づくかもしれません。
それらのどれが悪くて、どれが良いというものもありません。
価値判断を離れて、その時に生じた思考や言動を振り返ります。
そして、それがどのような結果になったかを分析します。
それを日々の中で繰り返すと、ふとした瞬間にも自分がどのように感じ、どのように行動をしているかを正確にとらえることができるようになります。

自分に気づきを向けた後に

自分の思考や言動を正確にとらえていくと、思いもしなかった自分のクセに気が付くかもしれません。
それは、普段目を向けたくなくて、意識から排除していたものであるかもしれません。
だからこそ、この気づきを向けた後には痛みや苦しさが伴うかもしれません。
そうしたときに役立つのが、先に紹介した、安心な場所と自分への思いやりです。
ありのままの自分を見つめたときに、自分に思いやりを持って、「どんな自分でも存在していい」と思えるようになれば、どんな姿の自分でも愛せるようになるのです。

気づきの力は誰もが持っている

人間はだれしも理想の姿と現実の姿のギャップに苦しみます。
しかし、それは埋めようがない隙間であることもあります。
誰もが持つ苦しみ、それに気づく力は実はすべての人が持っています。
気づきの方法が分からなかったり、気づきに伴う痛みに恐怖を感じているだけの場合がほとんどです。
たしかに、ありのままの自分は理想の自分ではないかもしれない。
それでも、あなたという存在はこの世に一人です。
それだけでも誇りに思うことなのです。
そして、この世に一人のあなたの人生を生きることができるのは、あなた一人です。
家族や友人、私たちのような専門家も手助けをすることはできますが、あなたの人生を生きることはできません。
あなたには自分に気づき、自分を受けいれて生きる力を持っています。
だからこそ、今ありのままの自分を愛せなくても大丈夫です。
日々自分への気づきを得て、それを受けいれる体験を積み重ねることで、あなたは自然と自分を愛せるようになっていけるでしょう。

ともにいること|自分が常にそばに

自分の中に安心できる場所を持つことができると、どんな困難でも乗り越えていく力を自分の内側から得ることができます。
そして、その力は誰もが持つことが可能なものです。
ありのままの自分を受けいれ、常に自分の中に戻れる場所を持つ。
それは過酷な現代社会を生き延びるうでは、非常に有効な力となります。

専門家の力を借りる

もし、自分ひとりで自分を受けいれることが難しければ、専門家の力を借りることも有効です。
私たち専門家はそのために存在をしています。
第三者の視点を取り入れることで初めて得られる気づきも確実に存在します。
もしあなたが生きることに迷っていれば、また、迷いの最中にいる人が身近にいるならば、私たち専門家を頼ることが一つの助けになることを思い出していただけると幸いです。
AWAKE ALIVEもあなたの気づきをサポートする様々なサービスを展開しています。

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